とみお。のブログ

ひらめくままに!思いつくままに!!

2011年前期

危険[E:danger] ここはネガティブワールドです!ポジティブな方はご遠慮ください。

2011年1月早々に人事変更がありまいした。なんと 室長→常務へ 営業課長N氏→営業部長へ この2人のポジションをより責任高くし、私は単独の営業課長とハッキリさせたのです。

私としても大賛成な人事です。しかし常務と部長はこの意味を呑み込めていないようです。

会長は私が2010年末の社員旅行で見せた統制力を評価してくれ、私のポジションを明確にして営業チームを任せてくれました。それまで同じ部署に課長が2人だったので、私のポジションとしては狭くて窮屈でした。プロジェクト進行にミスがあればお互い言い訳が出来てしまうし、異なる二つのセンスが動けば部下は戸惑います。現実的に現場はとても混乱していました。

この人事で会長が部長へ「課長と部長の違いをしっかり理解してほしい」とのメッセージ。でもこの違いを理解できている人って少ないんですよね。課長と部長はまったく違うことを求められているし、信頼レベルもかなり高まります。その違いは明確なのですが…。

その後やっぱりN部長は成長しようとしません。やっていることは課長のときと変わらず、部下へ任せるべきことを自ら抱えてやっています。私から見ると部長放棄ですね。忙しいという言い訳を作ることに一生懸命で、会社から押し付けられたと思い込んでいる責任から離れようとしています。悲しいことにこういう姿勢って周囲に見抜かれているので、それだけで組織内に与えてしまうダメージはことのほか大きいのです。

元々何事も隠れる逃げるから始る人種はいますし、人は直ぐに変われないのでそれなりに時間は必要でしょう。

さて、もう一人の常務さん。この人は経営者として家庭教師をつけて仕込まれており、その成長はめまぐるしいのです。ただしお勉強という土俵での話ですが…。

常務は会長の息子で私よりも年下です。会長は常務にコンサルタントをつけており、そのコンサルタントの社長が直々に育てているのです。このコンサルタント社長かなりの大手会社と取引するレベルにあり、普通に大きな会社を売り買いすることもやっています。

私からみて常務は経営者の資質を持っています。この点はさすが会長の息子さんといえますし、しっかり上から物事を見晴らしています。次の社長職はこの人しかいないとおもえます。ですがその力を自らが眠らせており、このままだと当分目を覚ますことはないでしょう。なぜなら常務は自らで責任を背負っておらず、性格上も自ら背負うタイプでないのでしょう。常務の楽を選ぶ体質…本質ではなくどれが簡単なのかを比べてしまうのです。この汗をかこうとしない姿勢はすでに見破られており、時折周囲の不満が爆発する場面も見受けられました。

いずれにしてもこの2人は自ら行動するタイプでなく「みんな勝手にやって利益出してくれ」という雰囲気を作ってしまうのです。ほったらかし経営。責任者でありながら無責任領域を好みます。

その逆なのが会長です。私はこの会長の背中を見てついてきたのです。会長は常に先を読み、先を読むための努力をしていました。そして決断し、その方向性の根拠を感じられたからこそ、私はいばらの道でもついてこれたのです。会長の交渉力と責任力には誰も敵いません。

社長は残念ながら会社組織を動かすタイプでなく、新人を直接叱り散らしては自分の威厳を作っていました。とても優しい人柄なので慕う人は多いと思いますが、敵にしたくないといよりは敵にならない人です。会食の場でも酔っ払いになってしまい隙だらけ、先々のビジョンもピントがズレています。

そんな社長、常務、部長の浮世離れなアイディアを否定するつもりはありませんが、根拠のないアイディアは単なる思いつきです。妄想と言っては発言していますが、そんなものいくつ発言しても意味ありません。数撃てば当たるのではなく、狙わなくては当たらないのです。私が気になるのはこの会社がどこに向かうのか?そこへ向かうために何が必要なのか?その必要な物は現在持っているのか?それともこれから作るのか?どこかで入手するのか?などなどが???そんな疑問の多い経営者の会議に参加することが重なり、私の戸惑いは肥大していきました。

この年の途中から営業会議の取り仕切りが私の役目になりました。私がやった会議を見た会長から「なんだこの会議は…お前らバカか?」と早速叱られました。私が不慣れなこともありますが、会長が叱ったポイントは違います。営業会議は月に2回ありますので、私はその間違ったポイントを修正して改善しました。常務は会議の監査人的役割なので事前の打ち合わせをしませんが、社長と部長とは直接的な攻めのすり合わせが必要です。ある時気づいたのですが、社長と部長に打ち合わせたポイントで進行するとハズれるのです。

私はある時にだれとも打合せず、自らまとめたデーターとプロセスを持って営業会議に臨み、勝手な発言で信仰しました。会議の締めくくりで上司に確認のコメントを求めると、会長が「すごくいい会議だった」と褒めてくれました。社長、常務も同じく「感動した」とまで言ってくれました。私はこの上なく嬉しく思いましたが、それ以上に戸惑いが増幅して行きます。この誉められる会議を数回繰り返した後、しばらくして社長と部長と打ち合わせた会議を行ってみます…するとその会議で会長から「どうしたんだ前回は良かったのに…」と叱られます。

社長と部長は昨日今日の出来事に対してのアプローチがポイントになっており、それに対して私は将来の為に今からこれをしましょうと指導して、その為には昨日今日のミスは気にしなくていいと考えています。私の収集するデータはミスがあっても本来のやるべきことをやっていれば、数字はしっかり伸びているということを知ってもらうためのものです。ネガティブ情報で叩くやり方もあると思いますが、この会社の風土はそうではないはず…社長、常務、部長と私も含め個人的な性格は重箱の隅をつつくのが好きなタイプです。でもそれでは会社組織は動かせないと考えます。これから会社が勝ち続けるのは個人の能力でなく、チーム力なのではないでしょうか?そしてそのチーム力を伸ばすという会長の方針を私は忘れていませんし、同意した上で自分の責任を果たしているつもりです。

このような会議の回数を重ねる毎に矛盾が明確になり、私が進めている会議は組織としてやってはいけない手順であり、でも手順に則るとあらぬ方向へ行ってしまうのも事実。やがてこの矛盾が私の中で消化しきれなっていきます…組織を無視した行動と行くべきところを勝手に示している私。営業部が軍隊だとすると、これはクーデターの始まりですよ…私は組織からはみ出しています。

この年の展示会の進行責任者に突然、若手営業のY氏が選ばれました。人選自体に文句はないのですが、今までのチームデザインの未熟さを整えるのが先ではないかと私は噛みつきました。が、私の言っている意味が伝わらず、常務と部長は会長から言われたままに進めるだけでした。これが会長の一声でスタートする難点であり、言われたからやるしかない…となります。

案の定プロジェクトは遅れ、不慣れなY氏をほったらかしの雰囲気…いつものことですが。危機感を感じているのは前任のS氏と私くらいでしょうか?バックアップの無いままスタートして、なるようになっているのがこの現状。すでに始る時に描けた事態ですが、バックアップを用意していないのです。このころ社長が私に近づいて「Y氏がテンパっているからどうにかしてくれ」とのこと。それを私のポジションからやるんですか?やるべき人がいるでしょう??先ずそれを動かすのが上司では???動くべき人が動いて、私にもっと協力してやれって言うのであればうなずけますが…。

これが社長のピンボケ指示の典型です。食事会のとき私に「段取りしといて」と指示して来たことがあります。私が「まだ幹事を決めてないんですか?」と尋ねると社長は「部長に頼んだよ」と言うのです。こうやって確認しないと平気で2人、3人と走り回ることになり、その多くはバラバラな結果が待っています。そして私が「部長に任せたのになぜ私に?」と尋ねると社長は「どうせ部長はやらないよ」と驚くべきコメントを吐くのです。これでは誰にも信頼関係が生まれないのでは??

結局、展示会の遅れは私から見ても限界値を過ぎてしまったので、ここから一気に巻き直しです。あからさまにY氏へアドバイスをして私が手を出します。ことによっては勝手にチームデザインも変えて行きます。確認事項も私からします。

そして最終段階で常務が登場して取りまとめる姿を見て、私はヤラれたーっと思いました。基本的に私は地方営業で出張しており、外出先から電話やメールで状況をイメージして、社内に帰ってから確認と修正をしました。私は目の前で見ている訳ではなく、細かいことやタイミングが分からないのです。なんておいしいタイミングを知っているのだろうこの上司は?…これは持って行かれました。なんか私は勝手にかき回しただけ?チームからすれば突然私が出てきてガミガミ言われまくり?

そんなこんなで展示会はしっかり受注していい結果に終わりました…チャンチャン。

Y氏は高く評価され、次の展示会も任されました。その評価に私は大感激です。でもやっぱりチームデザインには納得いきません。誰が責任者?会社としてどう動いているの??それを誰が評価しているの???

結局は会長のワンマンチームとしては機能しており、これがこの会社の体質なのです。

会長は私の働きを評価してくれています。なので会長がいれば私はやっていけます。でも会長はいなくなります。だってもう70歳が近づいているのですよ。会長がいなくなれば私のやっていることは無茶苦茶です。ポジションをオーバーラップしてかき乱し、あの人勝手にやってますよって目で見られるのは明らかです。今は組織の為にやっていることが、なに余計な事してるんだと言われる日が来るのです。それがクーデターです。

先を考えれば考えるほど見えなくなる将来。私の居場所も解らなくなり、どんどん暗闇に入って行きます。今は会長がいるから明るいのです。しかしもう直ぐ社内の価値観が一変し、何が良くて何が悪いのか…逆転してしまいます。やがてバラバラになります。

私は100人の部下を預かっても束ねる自信があります。(*この発言は本当の技量と異なります)でも上司を束ねてコントロールするようなおこがましいことは無理です。そんなこと望まれていないのも判っています。そして私は組織にいい影響を与えられても、会社の方向性を決定することは出来ないのです。上司が戦争をすると決めたら、負け戦でも勝つための戦争をするのが私の仕事なのです。

毎年二回社内面談があります。私は自部署の部下1人1人と直接面談します。この場に会長が常務を送り込んできました。結局は常務と私と部下の3名で面談です。実はこの前日に私は会長から仕掛けられていたのです。

前日に会長と常務、他部署の課長Y氏(親友)と私の4名で会食しました。内容は私を叩くのが目的。しかも会長と常務の口ぶりは社長と部長へ対する評価が低く、どうやら私にもっと広く動けと要求しているのです。これが会長の本音であり、私は愕然としました。そして常務はまたしても、会長という虎の威を借りて私を動かそうとしているのです。残念ながらこの政治的な会食で私の迷いはさらに深まりました。

結局部下への面談は私の不完全燃焼になりました。なぜなら私が迷っているから…。面談の内容としては部下を励ますことしかできませんでした。部下は自部署に限らずガンバっているのです。

次に私が社長から面談を受ける番です。当日になり会長と部長も同席の4者面談になりました。ここまでに社員全員の面談が終わり、そのまとめとしてのクライマックスです。ここで社長から今後の方向性の指示が出ます。この重要性が高いので会長が同席。

話の前振りとしては社長と部長は同意見…というより部長は社長の言いたいことを先読みしているので似た方向の意見を出します…これが上手なのが部長です。それに対し私はやっぱり逆の意見です。

社長は「今後組織は何をするべきだと思う?」と私に質問しました。私は「もっともっと市場へ攻めに出る時です」と答えました。もちろん私が営業部だからということもありますが、この業界全体にとってのチャンスが来ており、世の中が大不況の中で極限られた成長産業だったからです。会社の業績も上がっており、私としては今後もすごい勢いで伸びると考えました。

これに対して社長は「市場は伸びているし、業績も上がる」と同意見でした。問題はその後に「でも今は社内がバラバラで、もっと組織をまとめなければならない」その為に私へ要求するのは「社内をまとめろ」ということでした。それを聞いた私は「ぽっかーん」とした表情で実際に口を開けていました。私は営業なんですけど?この押せ押せの場面で、点を取るフォワードの営業に守備をしろと…??不況の大手産業でさえアグレッシブに攻めて生き残ろうとしているのに???

この会社がそれほど危機的状況だったとは?だれに攻め込まれているんだろうか??しかも護りの内勤部署には私を除いて5人もの課長がいるんですけれども???さらに社長、常務、部長もほとんど外出しないで社内に人が溢れているし????営業はすでに事務事が増えてしまい、営業訪問数を伸ばせずに苦しんでいるのではないでしょか?????…この状態で営業が守備に転じるんですか??????

でも社長が直々に公的場面で言うからにはこれが戦略です。私はこれを聞いて自分の考えを捨てることにしました。視る角度を修正して心を入れ替えます。

会長はここで口をはさむわけにはいかないので黙っていましたが、社長と会長は打合せしていなかったようですね。会長の動揺した顔つきから判りましたが、私は社長の戦略に合わせます。

さて、どうなりますことやら…。